基礎知識

髪の毛が生えるメカニズムを知っておこう

育毛をする上では、毛の発毛サイクルについて予め知っておくべきでしょう。

まず前提として、毛というのは一度抜けても正常な身体であれば再び毛が生えてきます。
髪の毛でなくとも、鼻毛や耳毛、眉毛などをイメージしてもらえると分かりやすいでしょう。

髪の毛の発毛サイクルは「成長期」「退行期」「休止期」の3段階に分かれていると言われています。
各段階ごとに見ていきましょう。

髪の毛の発毛サイクルを段階別に解説

髪の毛の成長期について

いわゆる毛が生え、伸びていく状態のことを指しています。
毛根にある毛母細胞の分裂によって髪の毛が生まれ、3年~6年という長い時間をかけて成長していきます。

育毛を考える上ではこの成長期が最も大切です。
生活習慣や老化などの様々な外部要因によって成長期が短くなることにより、生えてくる毛よりも抜ける毛の方が多くなるという事態を引き起こします。

これがいわゆる”薄毛”の状態です。

髪の毛の退行期について

成長期が終わりに近づくと、次は毛の退行期に移ります。

毛乳頭が萎縮することで、髪の毛を生んでいた毛母細胞の分裂が止まります。
そして、萎縮した毛乳頭を置き去りにする形で徐々に毛根が表皮側へと移動していくのです。

※毛乳頭・・・毛母細胞に栄養や酸素を届ける役割を持つ組織

この退行期の期間は約3週間と言われています。

髪の毛の休止期について

退行期が終わると、次に休止期に移ります。
この休止期になると、毛母細胞も毛乳頭細胞も完全に活動が止まります。

この休止期の期間が最も髪の毛が抜けやすい時期で、シャンプー後に抜け毛が多い時があるのは、休止期のサイクルである可能性が非常に高いからというわけですね。

休止期の期間は3~6ヶ月と言われており、この休止期が終わりに近づくと、退行期に萎縮していた毛乳頭が表皮側に引き寄せられます。すると、皮脂腺の下側にある膨隆部の付近にある幹細胞が毛母細胞に変化し、近づいてきた毛乳頭を包み込みます。そして新たな毛球が形成され、新しく毛の成長が始まる(=成長期へと移る)のです。

通常は休止期→成長期に移行した毛の太さというのは前回の周期の太さとほぼおなじなのですが、ハゲが近づくと再生された毛が以前よりも徐々に細くなります。
これがAGAや加齢による脱毛の話に繋がるのです。

AGAとは何?分かりやすく解説します

AGAとは、「AndroGenetic Alopecia」を略したものです。
日本語に直すと”男性型脱毛症”…つまり成人男性によく見られるハゲの症状ということです。

30歳を越えてからの薄毛や抜け毛の原因は、ほとんどがこのAGAであると言われています。

そんなAGAにも種類があり、ハゲ始めた年齢によって

  • 若年性脱毛症
  • 壮年性脱毛症

と区別することができます。
厳密にはAGAとは別のものとなるのですが、「老人性脱毛症」も存在します。

若年性脱毛症とは

若年性脱毛症とは、名前の通り10代~20代の若い男性がハゲる時の症状です。
(いわゆる「若ハゲ」です)

身体の他の機能はまだまだ老化していないにも関わらず、育毛や発毛にとても重要な働きをする毛母細胞が正常な働きを失うことにより、頭頂部や髪の毛やおでこの生え際が細く・薄くなったり、抜け毛が増えてきたりするのが若年性脱毛症の始まりです。

壮年性脱毛症とは

壮年性脱毛症は、加齢によるハゲの進行の症状のことを指しています。

30代~50代の男性がハゲ始めた場合、ほとんどがこの壮年性脱毛症と区別されています。
つまり、絶対数として若年性脱毛症よりも壮年性脱毛症にかかる人が多いんですね。

いわゆるこの年代の男性は、働き盛りでストレスも溜まりやすい時期でもあり、加齢も加えてハゲのリスクが非常に高まる時期でもあります。

老人性脱毛症とは

60歳を越えたあたりになると、毛細胞全般の機能が著しく衰えます。

「50代まで何とかハゲずに済んだ!」という人でも、この時期から急激に頭頂部が薄くなり始めることは珍しくありません。
60歳以上の老化によるハゲの進行のことを老人性脱毛症といいます。

髪の毛だけでなく全身の毛という毛が薄くなっていくのが特徴ですが、ここまでくると、人間誰しも逃れられない「老化」の域なので人間の体としてはある意味正常なものなんですよね。

この老人性脱毛症だけは最初に「厳密にはAGAとは別」と書きましたが、それは老人性脱毛症は男性だけでなく女性にも訪れる老化の症状であるからです。

ハゲを種類分けしてみました!あなたは何ハゲ?

ハゲ、という言葉は子供でも使うような(主に悪口としてですが)言葉として非常に認知度の高いものです。

でも一口にハゲといっても、様々なハゲの種類があり、禿げ方によって呼称が変わります。

ハゲの始まりとしては、生え際から徐々に後退していくか、頭頂部から薄くなっていくかの二通りですが、このうち額の生え際からの後退については、アメリカのハミルトン医師・ノーウッド医師が臨床例をベースにⅠ型からⅦ型までハゲの進行度合いを分類しました。

現在のハゲの分類

しかし、これだけですと頭頂部から薄くなるケースに対応しきれません。

そこで現在は、ハゲの形をベースに「M型」「O型」「S型」「U型」「A型」「C型」と分類されて呼ばれています。この方が分かりやすいですね。

この中から、特に症例の多いM型O型U型A型について解説していきます。

M型ハゲについて

M型ハゲは、こめかみから頭頂部の方に向かってハゲていくタイプです。
前から見ると、M字に剃り込みが入るような状態ですね。

いわゆるM字ハゲというやつで、白人に多いハゲのタイプです。

O型ハゲについて

O型ハゲは、生え際ではなく頭頂部が薄くなるてっぺんハゲのタイプです。
カッパみたいなイメージを想像してもらうと分かりやすいですね。

このタイプのハゲ方には一つデメリットがあり、それが「自分で気づきにくい」というものです。

前から見ても気づきにくいですし、自分の頭を上から見ることなんて普段ないものですから、美容院などで人から言われてようやく気付くという場合が多いのです。
友人がまさにこのケースでしたが、美容師に気まずそうに言われた時のショック具合といったら、もうそれはしばらく引きこもりたいと思わせるほどだったとか。

A型ハゲについて

A型ハゲは、額の生え際からどんどん後退していくタイプのハゲ方です。

日本人に多いハゲの形と言われており、前頭部の髪が薄毛との戦いに破れ、次第に後方へ進行されていくさまは、軍隊の敗走を思わせます。
完全に焼け野原になるわけでもなく、部分部分で髪の毛を残しながら後退していくので中途半端にハゲやすいのが特徴です。

U型ハゲについて

U型ハゲは、M型(A型)とO型のハイブリッドともいえるタイプのハゲ形です。
つまり、生え際から後退していきつつ頭頂部も薄くなっていくというタイプです。

前からも上からもハゲが迫ってくるので進行のスピードが早く、隠すのも難しい…。
なってしまうと一番辛いタイプです。

行き着くところはどれも同じ!?

いくつかハゲの種類をここまで紹介してきましたが、あくまでこれはハゲの進行の仕方を分類したものです。
最終的に行き着くハゲ方としてはどのタイプも等しく、側頭部と後頭部を残してキレイにハゲることになります。

イメージとしては波平さんみたいなアレです。
そこまで行き着いてしまうと、育毛は困難になりますので、ハゲが進んでいる自覚を持ったら早め早めの対策をしていきましょう。